テント倉庫をワンストップで新築しました
段ボール製品の製造会社様よりテント倉庫の新築についてのご相談をいただきました。
今回のご依頼は新築のテント倉庫のため、建築確認申請から地盤調査、基礎工事等を含む完成までの全ての工程を弊社にてワンストップで施工いたしました。
テント倉庫新築
新築するテント倉庫では収納物が段ボール製品のため可燃していとなります。
テント倉庫全体を不燃材を使用するとなると費用が大きくなります。そこで法的問題のない施工方法でコストを下げる方法をご提案しました。
天井内幕材として、燃え抜け防止ガラスクロスを据え付けることにより工事費を大幅に削減することができました。
役所への建築確認申請の際に指摘された点はテント倉庫を建築する土地の約半分が軟弱なことで、地盤を強化することからスタートです。
施工の詳細
地盤調査
まずは建築予定地の地盤調査を行い役所から指摘された通り地耐力が不十分なため、柱状改良工事にて地盤強度を出す施工をすることで、建築許可がおりました。
そして、建築許可内容に沿って工事を開始しました。
アスファルトカッター
アスファルトめくり
基礎工事を行う前に既存のアスファルトにカッターを入れ、アスファルトめくります。この作業をやった上で柱状改良工事を行います。
地盤改良工事
地盤の強度を上げるために柱状改良工事をします。専用の大型機械で地中の岩盤に到達するまで掘り下げ、掘り下げたドリルの芯にコンクリートを流し込み、既存の土砂と混ぜ合わせ、地中にコンクリート製の柱を作ります。
型枠、打設
基礎となる型枠を組んでコンクリートを流し込みます。
打設の作業は隙間などが起こらないようにバイブレーターをかけながら均一に打設します。
脱型、埋め戻し
打設後3日ほどで脱型を行いアスファルトを埋め戻します。
これで基礎工事は完了ですが、コンクリートの十分な強度を出すために更に乾燥させるため1週間養生期間を設けました。
建て方
基礎工事が完了したら、ここからテント倉庫の設置工事となります。
工事の流れは、まず柱を建て、G梁を組み、B梁を組み、サブビーム、ブレスで屋起します。次に鉄骨フレームを組み、最後はペンキのタッチアップを満遍なく行います。
生地張
ペンキが乾燥した後、生地の張り込み作業を行います。
燃え抜け防止膜張
さらに、扉・換気・庇を付けてコーキング処理を行います。
照明及び電源工事ついては電気専門業者が作業を行い、消防設備についても消防設備業者が申請業務までの全てを行います。
完成
すべての建築工事が終わり、役所による完了検査を無事にクリアーし、お客様に引き渡しとなりました。
テント倉庫はご発注から完成まで短期間で新設することが可能です。
建築確認申請まで:約一か月
申請受理から建築許可が降りるまで:約3週間
地盤改良工事から完了検査まで:一か月
一般建築物ではこれほどの短期間では出来ませんが、膜構造だからこそできる施工方法です。
お引渡しの際にお客様良い「これで雨を機にしないで収容できる場所でき、作業効率もぐんと上がります!」とおっしゃっていただけました。
私たちが新設したテント倉庫が長きに亘りお客様の事業の助けになることを願っております。