店舗軒先のオーニングテントから固定式テントへの更新工事
東京都練馬区
今回の案件は、イタリアンのオーナー様より電話にてご連絡をいただきました。
現在使用しているオーニングテントの開閉が出来なくなってしまったので、修理をお願いしたいということでした。
現調
ご住所を伺い、ストリートビューにて現場を確認したところ、廃盤となっているオーニングであることが確認できました。そのため、場合によっては修理部材の供給ができない可能性があったのでメーカーに確認すると案の定、品番によって部材供給不可との回答でした。
そこで、実際に現場に行って、詳細の確認することとなり、オーナー様のご都合を伺い、現調スケジュールの調整を行いました。
現場にて修理が必須な箇所と寸法を確認してメーカーに問い合わせしたところ、残念なことに部品在庫なく、供給が不可との回答でした。
ご提案
オーナー様にオーニングテント業界の現状を説明させていただき、固定式テントの良さを説明させていただきました。
固定式テントのパース画を作成したうえで、オーニングテント更新工事および鉄骨フレーム固定式テントへの更新工事の2パターンにおける工事見積書を提示させていただくことになりました。
固定式テントにおいて透明糸入り生地を使用し、オシャレな固定式テントを提案させていただきました。
実は初回に打ち合わせに伺ったのが、19時を過ぎていたため、店内はお客様でにぎあっていたのです。
その時の雰囲気がとても印象に残っており、素晴らしい光景だったので、その時のイメージをテントに表現したいと考えたのです。
ご提案内容の詳細
透明糸入り生地を天膜として使用し、鉄骨フレームはお店のイメージカラーであるイエローに塗装。圧迫感を軽減し、開放感を表現、アイキャッチ効果も高いデザインとなりました。
パース画を持参し、次のお打ち合わせの際にオーナー様にも大変気に入っていただくことが出来ました。
また、それとは別にアメリカ製「sunbrelle」生地を使用しての固定式テントも提案させていただきました。
「Sunburella」は、アクリル糸を使用して織り込まれた生地となり、他のいかなるテント生地とも一線を画すアペアランスであることから、今回の案件には最適な生地であります。
パース画では4色表現を行いましたが、オーナー様は透明かイエローの2色からの選択でお悩みになられました。
最終的に「Sunburella」に決定いたしました。
製作
生地加工を行う際「Sunbrella」は非常に難易度の高い生地です。今回テントフレーム下部下30mmに生地が仕上がる様に意匠性に大変こだわって、天膜を製作することにしたため、天膜製作には通常の3倍近くの時間を要しました。
その甲斐があり、仕上がりは画像を見ていただければ一目瞭然です。
完成
施工当日は定休日であったため、オーナー様は少々遅めに現場に来られ、作業終了を目前に奥様も確認に来られました。
全ての作業を終えて確認していただいた時に、奥様がとても感動してくださったのがとても印象的でした。
画像ではわかりにくいのですが、さすが「Sunburella」と言いたくなるほどの雰囲気を放っているのです。今回チョイスされたカラーはマスタードイエロー。
少し白みがかったイエローとなり、アクリル生地風合いの良さを感じることのできることもあってオーナー様も『いいですねー!』とおっしゃっていただくことが出来ました。
『次回の張替えもぜひお願いしますね。』とまで言っていただけ、本当に感謝いたします。
どうもありがとうございました。