新コンセプトショップオープンに向けたオーニングテント張替工事

東京都豊島区

今回の案件は、長年お取引いただいている設計事務所様からのご依頼により実施いたしました。新たにオープンする某有名ブランドの新コンセプトショップにおけるオーニングテント生地張替作業です。

案件概要

このプロジェクトは、ブランドの新しいイメージ戦略の一環として店舗全体のリニューアルが行われる中での重要な工事でした。オーニングテントは店舗の顔とも言える外観の重要な要素であり、ブランドイメージを左右する大切な部分です。そのため、品質と仕上がりには特に細心の注意を払って取り組みました。

設計事務所様より現場の詳細画像と概算サイズ情報をいただき、現地調査の必要性も含めて検討した結果、まずは概算見積書をご提示いたしました。お客様のご予算とスケジュールに合致したため、すぐにご発注をいただくことができ、プロジェクトがスムーズにスタートいたしました。

施工当日の作業開始・既存設備撤去

施工当日は、朝一番から現場に入り、周辺への安全配慮を十分に行った上で作業を開始いたしました。作業は経験豊富な職人2名体制で実施し、効率的かつ丁寧な施工を心がけました。
まず既存生地の取り外し作業から開始しました。長年使用されていた生地は相当に劣化しており、取り外しにも慎重さが要求されました。取り外し後は、オーニングテント本体の状態を再度詳しく点検し、フレームの歪みや金具の緩みがないことを確認いたしました。

続いて、本体のクリーニング作業に移りました。当初の予想以上にオーニングテント本体の汚れがひどい状態だったため、専用洗剤を使用した丁寧な清掃作業に通常より多めの時間を要しました。特にフレームの細部や可動部分の汚れ除去には時間をかけ、新品同様の状態まで清掃を実施いたしました。

新生地取り付け・最終確認

新しい生地の取り付けでは、シワや歪みが生じないよう、張力の調整に特に注意を払いました。セルジオフェラーリ社製の高品質生地の特性を活かし、美しい仕上がりとなるよう丁寧に作業を進めました。
最終的な動作確認では、開閉機構がスムーズに動作することを確認し、安全性についても入念にチェックいたしました。

正式受注後、まずは現場の詳細な事前調査を実施いたしました。豊島区という都心部の立地特性上、搬入経路や作業スペースの確保、周辺への配慮事項など、様々な要素を事前に検討する必要がありました。
既存のオーニングテントの状態を詳しく確認したところ、フレーム自体は十分に使用可能な状態でしたが、生地部分の劣化が著しく、また汚れの蓄積も相当なものでした。特に都市部特有の排気ガスや粉塵による汚れが目立ち、ブランドショップにふさわしい外観を保つためには、生地交換と同時に本体の徹底的なクリーニングが必要であることを確認いたしました。

店舗のオープンに向けて内外装工事、電気工事、看板工事など、すべての工事が同時進行で行われる複雑なスケジュールでした。そのため、設計事務所様より詳細な工程表をいただき、他業者様との作業調整を行いながら、計画通りに段取りを進めてまいりました。
特に重要だったのは、外装工事との調整です。外壁の塗装工事や看板取付工事との作業順序を慎重に調整し、お互いの作業に支障をきたさないよう、綿密な打ち合わせを重ねました。

現場での詳細寸法測定の際には、設計事務所様とブランド担当者様にも立ち会っていただき、生地サンプル帳をご確認いただきました。ブランドカラーとの調和、耐久性、メンテナンス性などを総合的に検討した結果、最終的にセルジオフェラーリ社製502 Satinシリーズの「RED」に決定いたしました。この生地は耐候性に優れ、色褪せしにくく、都市部での使用に最適な高品質素材です。
生地決定後は、正確な寸法に基づいて専用工場にて生地製作を開始し、品質管理を徹底しながら予定通りに完成させました。

プロジェクト完了・お客様の声

全ての作業完了後、設計事務所のご担当者様とブランド担当者様に現場での検収をしていただきました。新しい赤い生地が店舗外観に美しく映え、ブランドイメージにふさわしい仕上がりであることをご確認いただき、ご満足のお言葉をいただくことができました。
また、今後のメンテナンスについてもアドバイスさせていただき、定期点検のスケジュールについてもご提案いたしました。オーニングテントを長期間良好な状態で維持していただくため、季節ごとの点検や清掃方法についても詳しくご説明いたしました。

今回のプロジェクトは、ブランドショップという特殊な案件で、品質と美観の両方において高い水準が求められる挑戦的な工事でした。しかし、設計事務所様との綿密な連携と、経験豊富な職人による丁寧な施工により、お客様にご満足いただける結果を提供することができました。
都心部での作業特有の制約がある中でも、安全性を最優先に、効率的な作業を実現できたことは、弊社の技術力と現場対応力の証明でもあります。この度は貴重なお仕事をいただき、誠にありがとうございました。今後ともお客様のご要望にお応えできるよう、技術向上とサービス品質の向上に努めてまいります。